どうして疲れるか知っていますか?

みなさんは日々の生活で疲れが溜まっていませんか?

疲労が蓄積すると体調が悪化し、思考能力も低下した体験があると思います。

そこで今回は疲れの仕組みについて解説してみます。

<目次>
1.疲れって何?
2.疲れる仕組み
3.疲れの種類

1.疲れって何?

みなさんは「疲れって何ですか?」と質問されて明確に回答できるでしょうか?

広辞苑で調べると「疲れ」とは、
①つかれること。疲労。
②疲弊すること。弱ること。
③材料に繰り返し外力が働いて材料の強さが低下すること。疲労。
と書いてあります。

また、日本疲労学会では「疲れ」を次のように定義しています。

疲労とは過度の肉体的および精神的活動、または疾病によって生じた独特の不快感と休養の願望を伴う身体の活動能力の減退状態である。

疲労は「疲労」と「疲労感」とに区別して用いられることがあり、「疲労」は心身への過負荷により生じた活動能力の低下を言い、「疲労感」は疲労が存在することを自覚する感覚で、多くの場合不快感と活動意欲の低下が認められる。

様々な疾病の際にみられる全身倦怠感、だるさ、脱力感は「疲労感」とほぼ同義に用いられている。

つまり、何らかの原因でココロとからだに過度な負荷がかかると、疲れを感じるということです。

疲れは痛みを感じたり、発熱したりするのと同じで、「このまま負荷がかかり続けると心身に対して悪影響を与えるよ!」という人間が生き続けるために感じる合図です。

疲れを感じているのは、身体を防御するために心身の活動を控える状態とも言えます。

2.疲労の仕組み

最近は脳科学の研究が進み、疲れの発生メカニズムが少しずつわかってきました。

ココロとからだに過度な負荷がかかると、次のような反応が起きて疲労が発生します。

副交感神経の機能が低下する

活性酸素などの酸化ストレスが増加する


修復するエネルギーが作り出しにくくなる

免疫機能の低下と神経伝達の抑制

3.疲れの種類

疲労は、「末梢性」の疲れと「中枢性」の疲れに分類することができます。

「末梢性」の疲れは、からだの疲れのことを言います。

からだを動かし続けると、筋肉に蓄えられたエネルギーが減少することで、血流が悪くなり、神経から筋肉への神経伝達が遅れて、筋肉を動かす能力が低下します。

また、運動をすることで傷ついた筋肉は炎症を起こし、筋肉痛となって痛みを感じます。

一方、「中枢性」の疲れは、脳の疲れになります。

適度な緊張や長時間の会議のあとには、どっと疲れを感じる事があるように、脳や身体を使った度合いには比例しないで、心理的・精神的な疲れが原因になります。

ストレスの感じ方は「中枢系」の疲れの発生に大きく関連しています。

ストレスの刺激が脳内で大きくなると、「末梢性」の疲れと同じような反応が起きて、次第に脳細胞が傷つき疲労を感じるようになります。

疲れの仕組みを知ることで、「疲れを解消するにはどうしたらよいか」という対策を立てることができますね。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP